タケモトデンキ TSDC8を用いて 高圧用(50kW以上)・直流電力・遠隔監視装置ひだまりeyesD開発完了しました。

以前からお問い合わせのあった、高圧用の監視装置を開発しました。

今回の開発の背景は 100kw以上のパワコン(TMEIC 東芝三菱電機産業システム株式会社 SMA 日立製作所 富士電機 明電舎 安川電機 田淵電機 山洋電気 ABB社 三社電機製作所 GSユアサ等)を使っている高圧の産業用太陽光発電設備に 安価に発電を監視できる装置はないかという問合せが非常に多くなったからです。

はじめはRS485通信にて TMEIC SOLAR WARE 100 や SOLAR WARE 250 SOLAR WARE 500 などの100kwパワコン、 250kwパワコン 500kwパワコン 用を開発しようとしたのですが、パワコンが一台しかついていない場合、その発電する発電電力量が果たして正しいのか? という、そもそもの本質の疑問にぶつかりました。RS485通信規格で計測する場合、確かに開発は可能ですが、パワコンがはき出す総発電量しか知ることが出来ません。言い換えれば直流の集電箱の中で一つのブレーカーが上がっていてもわからない。集電されたブレーカー毎の発電量を比較することが出来なければ、その合計された電力量を知るだけではとても正常に発電しているかどうかを見極めるいう基本的な機能を満たさないという懸念が出てきました。

そもそも私が開発した目的は何だったのか?遠隔地に取り付けた遠隔監視装置で可能な限りの情報を集めて、その発電所が正しく発電しているかどうかを見極めるのが目的です。

ではどうしたらいいか?私が出した答えは大きなパワコンであれば、それをパワコンに入る前に直流電力をある程度の大きさに分けて比較検討することが最小の費用で最大の効果が発揮されると言う結論でした。

そのために、弊社のひだまりeyesにタケモトデンキ 集電箱計測ユニット TSDC8 を接続して、パワコンに入る前の集電箱の各ブレーカーの所に直流のCTセンサー(TSCT-11)を取り付けて各ブレーカー毎の発電量を監視するという方式です。

こうすることでたとえば500kwの高圧のパワコン一台の発電所を一つの集電箱に8個のブレーカーに分かれているのであれば62.5kw毎に横比較をして監視することが可能になります。(16個のブレーカーであればTSCT-11を二つ用いて 31.25kw毎に監視します。)

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実は開発は無事に完了し、販売が可能になりましたのでここでアナウンスさせて頂きます。

値段ですが、ひだまりeyesとTSDCのセット(同一集電箱8回路計測)で540,000円となります。500kwの発電所の年間の発電量から考えると非常にお値打ちになっております。(年間通信費別)

もちろん、今までのひだまりeyesの管理画面から低圧の発電所と一括管理が出来ますので、非常に管理がしやすくなっております。

いづれ、近いうちに専用ページをご用意いたしますのが、わからないことはお気軽にお問い合わせください。


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武井 理

武井 理

ひだまりeyes開発者。FIT開始時から産業用太陽光の設計・施工・販売をすべて手がける。当時から理想の監視装置を探すが、いい物がなくて絶望。ならば自分自身が理想の監視装置を作ろうと一切の妥協を排して理想の監視装置を開発。現場の最前線を知る、太陽光発電のプロフェッショナル。