安川電機10kwパワコンPV1000 エラー表示oH1( 放熱フィン加熱)対処方法 【後半】

【抜本的解決方法】

前回の続きです。

前回のブログの最後にパワコン内部の温度上昇の抜本的な原因を取り除かないと再びエラーが起きると書きました。

温度上昇の原因はフィルターがホコリ等で目詰まりして、風通しが悪くなっていたからです。そのせいでパワコン内部が温度上昇していたのです。

百聞は一見にしかず。抜本的に原因を解決する手順をお見せいたします。

具体的に言うとフィルターの掃除の方法です。

まずはパワコン下部についている入気カバーを外します。(写真の赤い部分)

 

左右に合計4ヶ所ネジがついております。

入気カバーを外すとルーバーが見えます。(写真下の赤枠)

真裏から見るとこんな感じです。5ヶ所のネジを外します。

 

外すとルーバー部とフィルータ部が一緒に外れます。

ルーバーを外します。びっしりホコリがついていますね。

アップで撮った写真です。均等にびっしりホコリがついていますね。

 

まずはブラシで落とします。

大まかに浮かせた後は掃除機で吸い取ります。

吸い取り完了です。

綺麗になりました。

 

元に戻して完了です。ちなみに終了時間は3時3分でした。ひだまりeyesを設置していたことで12時54分に発生、エラー情報を午後1時に取得後、2時間3分で復活したことになります。(今回の発電停止時間は2時間9分)監視装置を付けていなければ、永遠に気がつくことは不可能です。

アラート発生画面

 

アラート解除画面

 

このあと、当然24台のパワコンが現場にはあるので残りの23台も同じようにフィルターの掃除を行いました。

メンテナンスはトラブルが起きてから対処するよりも、推測出来ることは事前に対処した方が効率的です。

理由は二つあります。

【理由1】 起きてからだと対処するまで発電が停止する→売電のロスが発生する。

【理由2】 起きてからだと緊急を要するのですぐに対処しなくてはならなくなり、その後の予定が大幅に狂う。

からです。事前に行えば

好きなタイミングで売電のロスがなく対応出来ます。

ちなみに上記発電所は売電開始は2012年12月なのでおおよそ4年と6ヶ月でフィルター目詰まりが発生したことになります。

ファンがついているパワコンは3-4年で定期メンテナンスをした方がいいですね。

弊社では全国でオペレーション&メンテナンス (O&M)の申込も受け付けております。日本全国に協力会社がございますので、お気軽にお問い合わせください。当然、監視装置がついていない発電所も後からひだまりeyesを設置可能です(協力業者もございます)。

弊社はお客さまに安心をご提供いたします。


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武井 理

武井 理

ひだまりeyes開発者。FIT開始時から産業用太陽光の設計・施工・販売をすべて手がける。当時から理想の監視装置を探すが、いい物がなくて絶望。ならば自分自身が理想の監視装置を作ろうと一切の妥協を排して理想の監視装置を開発。現場の最前線を知る、太陽光発電のプロフェッショナル。