ダイヤモンド電機 パワコン開発をきっかけに業界の今を考えてみた。

ひだまりeyesを運営していると日々問合せが入ります。このウェブページにおおよそのことは書いてあるのですが、それでも問合せが入るということは運営側の私としては大きな気づきの場になる事が多々あります。

その中で最近 ダイヤモンド電機株式会社のパワコンに対応しているかという問合せが多くなりました。こんなところでも世の中のトレンドが最先端で読み取れます。正直 今までは定番の大手パワコンメーカー(オムロン、田淵、安川、新電元、山洋)に外国大手メーカー(SMA デルタ)が日本市場に乗り込むという図式でした。

そこにパワコンメーカーとしては新興純日本製マイナー(ごめんなさい)メーカーの参入です。そこで弊社がこのパワコンに対応するかどうかを検討するために調べてみました。結論からいうと、一般消費者に対して知名度が低いだけで会社自体は縁の下の力持ちというか自動車関連部品メーカーとして、また家電製品のエアコンのインバーターユニット、制御基板等で実績のあるメーカーでした。今までの事業におけるノウハウの親和性で太陽光のパワコンに参入した感じですね。というか会社としても東証2部上場企業で昨年度の売上も572億円でとても大きくてびっくりです。

そもそもパワコンはインバーターと呼ばれる、直流を交流に変換する変換器とそれを制御する制御基板から成り立っている物です。その両方を作っている会社からしたらターゲットが違うだけでやっていることは今までと変わらないのですね。

さらにいうと、後出しでマイナーなメーカーが出てきて、産業用太陽光分野(レッドオーシャン)に参入するには勝算があるのでしょうね。市場をこじ開けるには価格の優位性があるのでしょう。今後買取価格が24円になる時代、全ての分野でコストダウンが求められます。そういう意味ではこのタイミングで参入でも十分勝算があると踏んだのでしょうね。

ということで弊社基準でダイヤモンド電機のパワコンにRS485で対応することになりました。開発ができ次第対応していこうと思います。

ここからはブログを読んでいらっしゃる皆様に業務連絡ですが、もし、今ダイヤモンド電機のパワコンで連係完了しており、まだ監視装置を導入していない方がいましたら、開発のご協力願えませんでしょうか?メーカーから通信プロトコルの仕様書を頂き、開発は出来るのですが、最終的に実際の現場にて最終確認が必要になってきます。そういう意味でのご協力です。(現場を貸して頂きたいという意味です。)特別価格でひだまりeyesを提供させて頂きます。

以上よろしくお願いします。


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武井 理

武井 理

ひだまりeyes開発者。FIT開始時から産業用太陽光の設計・施工・販売をすべて手がける。当時から理想の監視装置を探すが、いい物がなくて絶望。ならば自分自身が理想の監視装置を作ろうと一切の妥協を排して理想の監視装置を開発。現場の最前線を知る、太陽光発電のプロフェッショナル。