【不具合発見】ひだまりeyesにてパワコンの直流回路基盤の不良を発見しました

先日大幅な監視画面アップデートを行ったのですが、早速嬉しい報告がありました。

弊社の監視装置を採用していただいている愛知県豊田市の松原電機様から ひだまりeyes の新サイトのおかげでパワコン不良が見つかったと連絡が入りました。

詳細は以下のようになります。(ここの現場はパワコン4台の現場でパネルの配置はほぼ均等に日が当たる環境です。)

1月の24日からひだまりeyesを監視現場に取り付けました。松原電機さんは監視開始から不具合がないか注視しておりました。その中であることに気がついたのです。

まずはこちらの画面

20170125パワコン毎

1月25日のパワコン毎推移グラフです。

この日のひだまり指数は3.97です。 1月下旬としては快晴の部類に入ると思います。一番下の黄土色のグラフが常に他のグラフと比べて一定の割合で低いのが一目瞭然でわかりますね。

次の日 1月26日を見てみましょう。

20170126パワコン毎

この日もひだまり指数は3.95で快晴です。やはり黄土色のグラフが悪いですね。そのグラフにマウスのカーソルを合わせるとどのパワコンかわかります。ユニット03となっているので3番パワコンだとわかりますね。

1月28日のグラフも同様です。(1月27日は雨でわかりにくいので省略しました。)

20170128パワコン毎

一日中、常に悪いです。

念のため、月ごとのパワコン毎の発電量推移グラフを見てみましょう。

201701月ごとパワコン毎グラフ

これを見れば一目瞭然ですね。毎日常に03パワコンが他のパワコンと比べて明らかに低いです。

それに気がついた松原電機さんは現場に駆けつけ、何が悪いかの原因を究明し始めました。

まずは該当パワコンの5回路ある直流の集電箱の動作電圧を測りました。そのうちの1系統が正常の動作電圧が出ていないことが判明しました。

そこで直流の配線を外し、解放電圧を測りました。解放電圧は正常でした。

この時点でおおよそ、パワコンだと判明しましたが、念のため

1 正常の回路に繋がっている直流ケーブル(パネル)を該当(不良)回路に接続したのですが、動作電圧出ず。

2 さらに不良回路に繋がっているパネルを正常回路につなげたら正常の動作電圧が出ました。

上記の事から

1 パネルは正常

2 配線工事も不良がないということが担保されました。

3 パワコンの1回路だけ動作電圧が出ない=パワコン不良が一番可能性が高い

上記をしっかり確認した後に、パワコンメーカーに連絡、上記の事を報告したら現場にパワコンメーカーの方が来ました。

上記正しい適正な報告をしていたので、メーカーも推測ができ、該当部品を持ってきており、その場で修理を行いました。

交換後、正しい動作電圧が出ていることが判明されました。

正常電圧

 

ちなみに交換したのは2月2日午後12時から1時です。

20170202パワコン毎交換日

パワコンを交換している時間帯は低く、交換完了した午後2時からぴたっと正常になっております。

次の日のグラフを見てみましょう。

20170203正常

気持ちいいほど、パワコン毎が一致しております。

今回は松原電機さんが完成引渡し後もしっかり、お客さまの発電量を監視していたことが遠隔地にての不具合発見に繋がりました。

それ以上に、ひだまりeyesの機能を知り尽くして、発電量の軌跡から不具合を見極める知識と現場で原因を突き止める技術が今回の最小の被害と最短の回復に繋がりました。

このような販売店様からご購入したお客さまは幸せだなぁと実感しました。

松原電機様から「ひだまりeyesを付けてたから不具合発見に繋がったよ。付けていなかったら気がつけなかったかも。」とお褒めの言葉を頂きました。

今回の案件は、パワコン毎の発電量が監視できる物でないと発見することは出来ませんでした。、仮にパワコン毎の監視が出来たとしても ひだまりeyesのようにパワコン毎推移が把握できて、尚且つ簡単に操作、表示されなければ見過ごす案件ですね。

ひだまりeyesがお役に立てて、本当にありがたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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武井 理

武井 理

ひだまりeyes開発者。FIT開始時から産業用太陽光の設計・施工・販売をすべて手がける。当時から理想の監視装置を探すが、いい物がなくて絶望。ならば自分自身が理想の監視装置を作ろうと一切の妥協を排して理想の監視装置を開発。現場の最前線を知る、太陽光発電のプロフェッショナル。