CTセンサーにてパワコン毎の発電電力量を監視するように開発いたします!

今までのひだまりeyesはパワコン毎のRS485という通信プロトコルを経由して発電量を監視しておりました。このRS485という通信規格は各種情報を取得できるというメリットも多いのですが、デメリットとして各パワコン毎でプロトコルが違う、また、RS485の通信規格を持っていないパワコンがある、また持っていてもIDが2つないし5個までしか振れないので多数大設置のパワコンでは使えないなど、ひだまりeyesの対応パワコンに当てはまらないパワコンの場合、全く使えないという状況でした。(決してひだまりeyesが悪いのではなくて、対応したくても出来ない状況です。)

ひだまりeyesをこの一年間運用してきて、RS485による各種詳しい情報をとれなくても、パワコン毎の発電量がわかり、またその地域で他の発電所との相対比較が出来れば、十分発電量の監視装置(メンテナンス装置)たり得ると判断し、また、ひだまりeyesを利用された販売店の方、お客様からの熱烈なご要望が多数あったので、この度、何とかCTセンサーバージョンを開発できないか試行錯誤いたしました。

私は元々家電販売店で、そこから産業用太陽光分野に進出し、そこからこのひだまりeyesを開発したのですが、各方面の仲間の方たちにご相談して、お知恵をかり、ある程度のめどが立ちましたので、ご報告です。

名前はひだまりeyes CTです。

WS000009

 

このバージョンはもちろん、各パワコンの電力量がわかるタイプにします。よくあるCTバージョンの監視装置はコスト削減のため、総発電量(パワコン1台つづつではなく、全てのパワコンの発電量の和)しか見ることが出来ません。それでは私からしたら全く意味がないと思います。

理由は低圧野立50キロ未満の発電所は5.5kwパワコンが9台ある場合があります。(9.9キロパワコンの場合5台)その場合、ある一台が発電停止していても1/9の発電量が減るだけです。これではおそらく正確にパワコン停止に気づくことは出来ないでしょう。

今回のひだまりeyes CTはパワコン一台が止まってもエラーメッセージを発報します。また、既存のひだまりeyesと同じように相対比較が出来ます。これでかなりメンテナンス装置に近づくことは出来ます。

今回のひだまりeyes CTの開発納期は7月末から8月中を目指しております。頭の中では完成していますので、あとは粛々と現場への実装・プログラム開発、運用試験を積み上げて行くのみです。

本体価格ですが、どうしても物理的に部品・装置が追加になるので費用はアップしますが、それでも今までひだまりeyesに対応できなかったパワコンが対応できるようになる意義は大きいと思います。当然、少しでも費用を抑えるように仕入れ先と交渉中とシステムのコストダウン化に努めています。

ひだまりeyesはさらにさらに進化を続けます。まだまだ頭の中ではやりたいアイデア満載です。

 


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武井 理

武井 理

ひだまりeyes開発者。FIT開始時から産業用太陽光の設計・施工・販売をすべて手がける。当時から理想の監視装置を探すが、いい物がなくて絶望。ならば自分自身が理想の監視装置を作ろうと一切の妥協を排して理想の監視装置を開発。現場の最前線を知る、太陽光発電のプロフェッショナル。