オムロンパワコンの入力回路ブレーカーが落ちても気がつきます。

昨日、お客様より、「ひだまりeyesはストリング毎の監視はできますか?」とお電話がありました。どうやらオムロンのKP55Mで入力開閉器(直流ブレーカー)が落ちていて気がつけなかったことがあるらしく、そういう物を探しておりました。

実はこれ、太陽光発電あるあるなのです。おそらく、今後こういう要望が増えてくるでしょうね。パワコン自体は落ちていなくても、パワコン内部の入力回路の一つがダウンしているという状況。正直やっかいです。

実は私も経験したことがあります。施工不良で無くても、なぜか、一回路ダウンしているのです。おそらく、発電状況がいいときに、落ちたのだと推測されます。直流ブレーカーも感度等があり、個体差で敏感な物が、何かの拍子で落ちるのだと推測されます。オムロンのパワーコンディショナKP55Mは直流側のブレーカーが落ちてもエラー信号は飛ばしてくれません。

ただ、私は気がつくことが出来ました。ひだまりeyesでは気がつくことが出来るのです。それは入力回路が最大4つあるのでひとつが落ちれば25%ダウンになります。3回路使っているとしたら33%ダウンになります。

ひだまりeyesはパワコン毎の監視が出来るので横比較したときに他のパワコンに比べて約25%発電量が少ないパワコンがあればおそらく入力回路がダウンしています。

弊社のブレーカーダウンしたときの資料がこちらになります。

 

WS000001

 

グラフで見ると一目瞭然で02番パワコンのみ明らかに低いです。これを数値でみてみましょう。

WS000002のコピー

02番パワコンが24.075kwhの発電に対して03番パワコンが31.973kwh  約75.29%です。これを見た瞬間にああ、入力回路のひとつのブレーカーがダウンしているなと想像できました。(この発電所は4回路使用しておりました)

このように注意深くみていれば、ストリング毎の監視が出来なくても、客観的データ(事実)から入力回路のダウンが容易に想像できます。

いづれはこれをサーバー側で感知してエラーメールを発報出来る仕組みを作りたいと思っております。そうすればサイトを見に行かなくてもエラーメールで気がつくことが出来るのです。


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武井 理

武井 理

ひだまりeyes開発者。FIT開始時から産業用太陽光の設計・施工・販売をすべて手がける。当時から理想の監視装置を探すが、いい物がなくて絶望。ならば自分自身が理想の監視装置を作ろうと一切の妥協を排して理想の監視装置を開発。現場の最前線を知る、太陽光発電のプロフェッショナル。