オムロン三相パワコン KPT-A シリーズ対応と私の見解
今までひだまりeyesを販売してきて 初めてオムロン三相パワコンでの設置希望が入りました。
結論から言うと 単相と同じプロトコルなので開発は必要ありませんでした。
ただし、工事方法が全く違うので、オムロン三相用パワコンの工事方法をサポートページにアップしておきました。
せっかくなので、私なりに
【なぜ今頃オムロンが三相パワコンをリリースし始めたのか?】
を分析してみたいと思います。
メーカーの意図を探るにはプレスリリースが一番です。ではそれをひもといてみましょう。(プレスリリースはこちら)
~最初の引用~
当社は20年来、住宅向けを中心とした屋内外の単相パワーコンディショナをご提供してまいりました。
【私の見解】
パワコンは住宅用を中心に単相一筋20年!ここが王道でしょう!家庭用の単相が主力マーケットです。それ以外はサブでしょ。
~次の引用~
この度発売する三相屋外向けパワーコンディショナは、主に公共・産業用の太陽光発電システムに適した屋外設置型の三相パワーコンディショナです。これまで買取制度により市場形成された発電容量50kW未満(低圧)の小規模太陽光発電システムや、50kW以上の高圧システムにも対応できる幅広いラインアップを展開しています。
【私の見解】
と思って、やってきたけど、産業用太陽光はどうやら三相パワコンが幅を利かせてきたみたいだなぁ。今までの単相のマーケットでは無双だけど、それとは違うマーケットでもこれからシェアを取りに行っても十分間に合いそうだ。水面下で開発してたけど、満を持してリリースするか。時代の流れとして、太陽光発電は一過性で終わらず、ずっと続きそうだなぁ。
~次の引用~
特に50kW未満(低圧)の太陽光発電システムにおいてはKPT-A123を用いると4台でシステム構成が可能となり、従来主流であった10kWタイプに比べ、導入コスト・施工コストを削減することができます。また長期間の稼働をサポートする保守運用においても、対象台数が削減となることなどにより、トータルコスト削減に貢献した製品となります。2012年度にスタートした買取制度においては、年々買取価格の見直しがされていますが、その環境下でも十分導入が可能となります。
【私の見解】
どうせ三相パワコン作るなら、存在感を示さないとな。三相パワコンと言えば10kwが定番でしょ じゃ、後発組として王者オムロン帝国としてはパンチに欠けるなぁ。よっしゃ、最小のコストでインパクトのでかい12.3kw出したろ。
12.3kw*4台で49.2kw。50kw未満で4台で出来る。やっぱ偶数は何かと収まり綺麗だな。三相だと工事コストも安くなるし、20円台前半の買取価格でもこのパワコンなら勝負できる! そもそも低圧単相では5.5kwで無双してるし、どっちのマーケットでもシェアとるでぇ。
~次の引用~
また昨今では、住宅用太陽光発電はグリッドパリティに到達したといわれていますが、今後、公共・産業用太陽光発電システムも同様の状況になると想定されます。その場合、自らが使用する電力をより安価に自らで作る「自家消費」への移行が進むと思われ、太陽光市場は今後も一定の市場が形成されるものと想定しています。
【私の見解】
そもそも、これからは買取価格が下がって、買取と売電価格が逆転しても、自家消費の道で太陽光発電はなくならないやん。みんな気がつき始めたで。わいらメーカーも気がつき始めたくらいやから。
家庭用の小さいマーケットも大切だけど、低圧産業用はまだまだ伸びるし、買取価格に依存しないビジネスモデルもこれから存在感を増していきそうだ。ましてや、コストダウンが叫ばれている今、kwあたりの製品コスト、施工コストを考えると三相が幅を利かせる可能性も十分だ。今からでもやったるでって、改めて宣言して、三相市場に殴り込みかけたるでぇ。これでオムロンの低圧産業用は単相も三相もトップシェア目指すでぇ!
引用終わり。
とまぁ、ガチガチの低圧三相マーケット取りに行ったる宣言です。
実際、このプレスリリースは2016年3月16日発表なので、ブログ執筆時には一年一ヶ月経っています。産業用パワコンは申請が絡んできますので、パワコンのキロ数が変わるとなかなか変更が面倒なので、実際はこれからの案件からオムロン12.3kwの案件が増えてくるのではと思っております。私としてはそれ以上に過積載にどこまで対応しているかが重要になってくると思います。これで過積載率が200%越えて、4台で出来れば三相の世界でも無双になると思います。
実は年間ひだまり指数ではオムロンの単相がかなりいい数値をたたき出しております。そちらに関してはまた違うブログでお知らせしたいと思います。
武井 理
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