【故障事例】SMAパワコン電源入らず

先日、ある低圧の現場で、ひだまりeyesからエラーが来ました。SMAのパワコン5台の低圧の区画の現場です。

エラーの内容は以下のようになります。(この下の行から)

—-【種別2】————————————————————————–
お客様:株式会社○○○
発電所:□□□発電所
パワコンID:01
にてデータ取得が1時間以上停止しています。

※【種別2】
原因は大雨・大雪・子ブレーカーダウン・パワコン通信不良・パワコン故障が考えられます。
(ひだまりeyes自身は通信できています。)

(エラーの内容は上の行まで)

この時点で、5台パワコンがあるうちの1台のみエラーが出ていることが把握できました。

しかも種別2と言うことで(ひだまりeyes自身は通信できています。)と記してある通り、ひだまりeyes本体の故障でないことがこの時点で判明しております。こういう場合は、個別のパワコン自体が発電していない可能性が非常に高いです。何らかのトラブルが予想されます。すぐに施工店様が現場に駆けつけました。
smayonekawa

 

パワコンが発電(運転)しておりません。液晶画面は表示されておりますが、発電量(瞬時値)が0です。

smaekisyou

他の4台は通常に発電しており、この時点でパワコンの故障と断定できました。

実はお伝えしたい事はこのあとのことなんです。

液晶画面部の裏にはウェブコネクタという部品がついているのですが、その部品はLAN端子が二つついております。(下記参照)

 

webconect

(写真は他の現場の写真です。)

この2つの端子は5台のパワコンが送り配線で繋がっています。送り配線というのはLANの配線が数珠つなぎ、一直線の繋がりになっていると言うことです。

ここで業者様は気を利かせて、一台目のパワコンの子ブレーカーを落としてきました。そうすると、なんと2台目以降の発電データが取得できなくなりました。これはSMAのパワコンの仕様なのでひだまりeyesではどうすることも出来ません。もし上記のような現場に遭遇した場合は、そのパワコン以外のデータを取得したい場合は、ブレーカーを落とさないようにお願いします。

【このブログでひだまりeyesが伝えたいこと】

SAMのパワコンは子ブレーカーを落とすと(パワコンの電源が入っていないと)それ以外のパワコンのデータも取得できなくなってしまいます。

ちなみにこの発電所は発電開始して約一年。当然ながら、今まで順調に発電しており、ある日突然、このような症状になりました。

パワコン故障は突然に・・・

その突然をすぐに把握できる監視装置は必須ですね。

ひだまりeyesは皆様の不具合情報を可能な限りお聞きして、そのほかのひだまりeyes使用の販売店様、ユーザー様に情報をシェアしてきたいと思います。

全国の様々な現場で色々なパワコンで起きている不具合・故障状況をつなぐハブにひだまりeyesは目指します。

 

 


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武井 理

武井 理

ひだまりeyes開発者。FIT開始時から産業用太陽光の設計・施工・販売をすべて手がける。当時から理想の監視装置を探すが、いい物がなくて絶望。ならば自分自身が理想の監視装置を作ろうと一切の妥協を排して理想の監視装置を開発。現場の最前線を知る、太陽光発電のプロフェッショナル。